独立開業を考えて店舗を探す際、まず気になるのは「家賃はいくらなのか」ということだと思います。
もちろん毎月支払う家賃は非常に重要です。
しかし、実際に店舗を借りて開業するまでには、家賃以外にもさまざまな費用が必要になります。
今回は、これまで独立開業を目指す多くのお客様の物件探しや開業をお手伝いしてきた経験から、特に確認していただきたいポイントについてお話しします。
1.物件取得費用は比較的正確に把握できます
まず必要になるのが、店舗を契約するための物件取得費用です。
保証金・敷金、礼金、仲介手数料、保証会社費用、火災保険などが代表的なものになります。
こちらについては、物件が決まれば管理会社などに確認して契約金の見積もりを作成することができます。
そのため、契約する前の段階で「物件取得のためにいくら必要なのか」は比較的正確に把握することができます。
当社でも物件が決まり次第、必要となる費用を確認し、お客様にご説明しています。
問題は、その先です。
2.内装工事は「ざっくり○○万円」で判断しない
特に注意していただきたいのが内装工事費です。
「10坪くらいだから内装は○○万円くらいだろう」
といった形で、大まかな金額だけで資金計画を立ててしまうのはおすすめしません。
実際に工事業者と現地を確認すると、
「ここには新しく工事が必要」
「これはそのまま使える」
「逆にこれは撤去しなければならない」
といったことが出てきます。
同じような広さの店舗でも、現在の状態や開業する業種によって必要な工事は大きく変わります。
そのため、できれば契約前に工事業者と一緒に現地を確認し、実際に見積もりを取ってから資金計画を立てることが大切です。
3.設備は「買えるか」だけでなく「設置できるか」を確認する
内装工事と合わせて確認していただきたいのが設備です。
例えば美容室、飲食店、サロンなど、それぞれの業種で必要となる設備があります。
新品を購入する場合でも中古品を購入する場合でも、価格だけで判断するのではなく、
「その設備が本当にその店舗へ設置できるのか」
を確認する必要があります。
私がおすすめしているのは、寸法の入った店舗図面を設備販売店などに見てもらうことです。
設備そのものの大きさだけではなく、搬入できるのか、設置するためのスペースがあるのかなども確認しておく必要があります。
買った後になって「この店舗には入らなかった」となってしまっては大変です。
4.忘れてはいけない「電気容量」
そして設備を考える際、もう一つ重要なのが電気です。
「この機械は何ワット必要なのか」
「店舗全体ではどのくらい電気を使用するのか」
を確認します。
それと同時に、物件側のブレーカーなどを確認して、
「この建物ではどこまで電気を使うことができるのか」
を確認する必要があります。
使いたい設備の電気容量と、建物側で使用できる電気容量。
この両方を確認することが重要です。
物件を借りて設備も購入した後になって、「必要な電気容量が足りない」と分かると、追加工事が必要になる可能性もあります。
店舗探しでは、広さや家賃、立地だけではなく、実際にその場所で希望する営業ができるのかという視点で確認することが大切です。
5.運転資金は「既存のお客様がいるか」で考え方が変わります
そして、開業時には物件取得費や内装・設備費だけではなく、開業後の運転資金も考えておかなければなりません。
ここで重要なのが、
「開業した時点で、ある程度のお客様が見込めるのか」
ということです。
例えば美容関係のお仕事で、現在勤務しているお店から独立し、これまで担当していたお客様が新しいお店にも来ていただける可能性が高い場合。
ある程度の売上を予測できますので、一つの目安として3~4か月程度の運転資金を考える方法があります。
一方で、ほとんどお客様がいない状態から新規開業するのであれば事情が違います。
開業したからといって、翌月からすぐに十分な売上が上がるとは限りません。
その場合には、より多くの運転資金を確保しておく必要があります。
創業融資を利用するのであれば、こうした状況も踏まえて必要な運転資金を考えることが大切だと思います。
「物件を借りられるか」ではなく「開業後に続けられるか」
独立開業の物件探しでは、
「この物件を借りられるか」
だけを考えるのではなく、
「この場所で無理なく開業し、その後も事業を続けていけるか」
まで考えることが大切です。
そのためには、
物件取得費+内装工事費+設備費+運転資金
をまとめて考える必要があります。
そして内装や設備については、机上で大まかな金額を計算するだけではなく、実際に現地を確認して一つずつ確認していく。
私はこれが、開業後に「こんなはずではなかった」とならないために非常に重要だと考えています。
エンラージ株式会社では、枚方市・寝屋川市・交野市・八幡市を中心に、事業用物件探しから独立開業のお手伝いをしています。
物件をご紹介して終わりではなく、創業計画や資金計画、リフォームなども含めて、開業まで一緒に考えていきます。
「独立したいけれど、何から始めればいいのか分からない」
という段階でも構いません。
お気軽にご相談ください。
たかにゃんからの一言
独立開業では、良い物件を見つけることはもちろん大切です。
しかし、本当に大切なのは、その物件を借りた後に無理なく事業を続けていけることだと思います。
家賃だけを見て物件を決めるのではなく、内装、設備、電気容量、そして開業後の運転資金まで一緒に考える。
私たちは不動産会社ですが、「物件を契約していただくこと」だけを目的にはしていません。
これから独立して事業を始める方が、安心してスタートラインに立てるよう、一緒に考えることを大切にしています。

コメント