事業用賃貸物件用語集

事業用賃貸物件に関する用語集を以下に作成しました。基本的な用語から少し専門的な用語まで50個の用語を含めています。

用語集

1. 賃貸借契約(ちんたいしゃくけいやく)

  • 賃貸人が賃借人に物件を貸すことを取り決める契約。普通建物賃貸借契約と定期建物賃貸借契約の2種類があります。

2. 賃貸人(ちんたいにん)

  • 物件を貸す側の人や会社のこと。貸主、家主とも呼ばれる。

3. 賃借人(ちんしゃくにん)

  • 物件を借りる側の人や会社のこと。借主とも呼ばれる。

4. 賃料(ちんりょう)

  • 賃貸物件の使用に対して賃借人が賃貸人に支払う金額。基本的に事業用物件は課税となります。(消費税がかかります)

5. 敷金(しききん)

  • 賃貸契約時に賃借人が賃貸人に預ける保証金。契約終了時に債務、原状回復費用などを差し引いた残額が返金される。敷引きがあればそれも控除されます。

6. 礼金(れいきん)

  • 賃貸契約時に賃借人が賃貸人に対して支払う一時金。通常は返還されない。課税の場合とそうでない場合があり、貸主によって変わりますので確認するようにしましょう。

7. 保証金(ほしょうきん)

  • 賃貸契約の保証として支払われる金額。敷金と同様に契約終了時に一部または全額が返金される場合がある。

8. 原状回復(げんじょうかいふく)

  • 賃貸物件を退去する際に、借りた時と同じ状態に戻すこと。

9. 更新料(こうしんりょう)

  • 賃貸契約を更新する際に支払う費用。

10. 管理費(かんりひ)

  • 共用部分の維持や管理にかかる費用。賃料とは別に毎月支払う場合が多い。

11. 共益費(きょうえきひ)

  • 共用部分の光熱費や清掃費など、共益に関する費用。

12. フリーレント

  • 賃貸開始後一定期間、賃料が無料となる特典。貸主次第となりますので、ダメ元で交渉するのもいいと思います。

13. 仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)

  • 不動産業者が仲介した場合に賃貸人や賃借人が支払う手数料。

14. 内見(ないけん)

  • 賃貸物件を実際に見学すること。

15. 入居審査(にゅうきょしんさ)

  • 賃貸物件に入居するために行われる審査。賃借人の信用力や支払い能力を確認する。

16. 保証人(ほしょうにん)

  • 賃借人が賃料を支払えなくなった場合に代わりに支払う義務を負う人。

17. 転貸(てんたい)

  • 賃借人が賃貸人の許可を得て、他の第三者に物件を再貸出すること。

18. 事業用定期借家契約(じぎょうようていきしゃっかけいやく)

  • 事業用の建物を一定期間借りる契約で、契約期間が終了すると自動的に契約が終了する。すなわち更新はありません。

19. 面積(めんせき)

  • 賃貸物件の広さを表す単位。一般的に平方メートル(㎡)で表される。1坪=約3.3㎡=2畳

20. バリアフリー

  • 物件が高齢者や障害者にも利用しやすいように設計されていること。

21. 立地(りっち)

  • 物件が位置する場所や環境。

22. 階高(かいだか)

  • 天井までの高さ。

23. 共用部分(きょうようぶぶん)

  • 賃貸物件の中で複数の利用者が共同で使用する部分。廊下やエレベーターなど。

24. 専有部分(せんゆうぶぶん)

  • 賃借人が専用で使用する部分。

25. 免除期間(めんじょきかん)

  • 契約開始前やフリーレント期間などで賃料が発生しない期間。

26. 定期借家契約(ていきしゃっかけいやく)

  • 賃貸期間が定められており、契約終了後は更新されない契約。

27. 通常借家契約(つうじょうしゃっかけいやく)

  • 賃貸期間の制限がなく、自動的に更新される契約。

28. 連帯保証人(れんたいほしょうにん)

  • 賃借人と同様に賃貸契約の義務を負う保証人。近年の民法改正で連帯保証人の保証に極度額が設置されました。これまでは無限に保証しなければなりませんでしたが、極度額の範囲において保証することになります。目安としては裁判の判例で認められた総額賃料の24ヶ月としているところが多いです。

29. 物件引渡し(ぶっけんひきわたし)

  • 賃貸物件が賃借人に引き渡されること。契約開始日より物件引き渡し、鍵渡しとなります。

30. 契約期間(けいやくきかん)

  • 賃貸契約が有効な期間。普通賃貸借契約では2年とするところが多いです。

31. 契約解除(けいやくかいじょ)

  • 賃貸契約を終了させること。

32. 更新通知(こうしんつうち)

  • 賃貸契約の更新を通知すること。

33. 定期借地契約(ていきしゃくちけいやく)

  • 一定期間の土地の賃貸契約。建物を建てる目的で使われることが多い。

34. 解約予告(かいやくよこく)

  • 賃貸契約を解約する前に通知すること。事業用建物賃貸借契約では借主からの解約は3ヶ月前とするところが多いです。稀に6ヶ月前とするところもありますから必ず確認するようにしましょう。

35. 賃貸保証会社(ちんたいほしょうがいしゃ)

  • 賃貸契約において、賃借人の支払いを保証する会社。契約時に借主負担で加入、支払いをします。契約時に総額賃料の50%から100%(会社によって違います)そして、ほとんどの保証委託契約で更新料があり総額賃料の10%、1万円などこちらも各社違いがあります。通常、連帯保証人がいない場合、その代わりに加入するためのものですが、連帯保証人に加えて賃貸保証会社に加入することを必須とする契約が多いです。

36. 賃貸仲介(ちんたいちゅうかい)

  • 賃貸物件の貸主と借主を仲介する業務。

37. 自主管理(じしゅかんり)

  • 賃貸人が自ら物件の管理を行うこと。管理会社が管理しない物件も多くあります。

38. 管理委託(かんりいたく)

  • 専門業者に物件の管理を委託すること。

39. 宅地建物取引士(たくちたてものとりひきし)

  • 不動産取引に関する国家資格を持つ専門家。契約前の重要事項説明は宅地建物取引士でなければすることができません。

40. 契約書(けいやくしょ)

  • 賃貸契約の内容を記載した書面。

41. 重要事項説明書(じゅうようじこうせつめいしょ)

  • 賃貸契約において重要な事項を記載した書面。契約前に書面にて(電子書面も可)宅地建物取引士(国家資格)が対面で(オンライン可)説明をしなければなりません。資格を持った方が説明をしている方必ず確認するようにしましょう。

42. 契約更新(けいやくこうしん)

  • 契約期間終了後も引き続き契約を継続すること。更新料が発生するかどうかは契約前に必ず確認しましょう。

43. クーリングオフ

  • 一定期間内に契約を無条件で解除できる制度。

44. 内覧(ないらん)

  • 賃貸物件を実際に見学すること。内見と同義。

45. 賃貸住宅管理業者(ちんたいじゅうたくかんりぎょうしゃ)

  • 賃貸物件の管理を専門に行う業者。

46. 電気設備(でんきせつび)

  • 賃貸物件内の電気に関する設備。修理メンテナンスは貸主がするのか、または借主負担にてしなければならないか必ず確認ましょう。

47. 給排水設備(きゅうはいすいせつび)

  • 賃貸物件内の給水および排水に関する設備。賃貸物件内の電気に関する設備。修理メンテナンスは貸主がするのか、または借主負担にてしなければならないか必ず確認ましょう。

48. 火災保険(かさいほけん)

  • 賃貸物件の火災に備える保険。事業用の保険では火災のみならず、風災、雪災、雷、衝突、盗難、水災等保証(プランによって変わります)されます。また、オプションで休業補償、施設賠償(貸室内で利用者が怪我をした等)も不可できます。

49. 退去手続き(たいきょてつづき)

  • 賃貸物件から退去する際に行う手続き。トラブルにならないためにも口頭ではなく必ず書面で退去通知書を提出しましょう。借主は退去日までに付加した造作物、持ち込んだ動産物の撤去をし明け渡さなくてはなりません。

50. 居抜き(いぬき)

  • 前の賃借人が残した設備や内装をそのまま使用する形での賃貸。設備の修理メンテナンスは基本的には一切借主の負担とするところが多いです。場合によっては契約時に造作譲渡金といって、内装設備一式を前所有者から譲り受けるために費用が発生することもあります。

以上が事業用賃貸物件についての用語50の説明となります。これ以外にも用語はありますが主に使われるものをまとめてみました。ご質問がある方はお気軽にお声掛けください。

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