昨日、全日本不動産協会が開催する相続についての研修に参加してきました。
不動産業を営む私にとって、相続は決して遠い存在ではありません。
親御さんが亡くなられ、相続したご実家の売却を相談される方。長年空き家になっている不動産の処分に悩まれている方。ご兄弟で相続した不動産を、どのように分ければよいのか相談される方。
これまでも、さまざまなご相談をいただいてきました。
今回の研修で改めて感じたのは、相続が発生してから考えるのではなく、元気なうちから準備しておくことの大切さです。
相続は、不動産だけの問題ではありません
相続というと、実家や土地などの不動産を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、実際には預貯金や株式、生命保険など、さまざまな資産が関係してきます。
不動産だけを見ていても、相続全体の問題が見えてこないことがあります。
例えば、不動産はあるけれど、相続税を納めるための現金が十分にない場合。
また、複数の相続人がいるにもかかわらず、財産の大部分が一つの不動産に集中している場合。
こうしたケースでは、相続が発生してからご家族が悩まれることも考えられます。
だからこそ、まずはご自身がどのような資産を持っているのか、整理しておくことが大切なのだと思います。
同じ財産でも、持ち方によって評価が変わることがあります
今回の研修では、現金と不動産では相続税の評価方法が異なることや、不動産の利用方法によって評価が変わる場合があることも学びました。
例えば、一定の要件を満たす賃貸不動産では、相続税評価額が低くなる場合があります。
ただし、不動産にすれば必ず相続税が安くなるというわけではありません。
不動産の管理や修繕、将来の売却、納税資金の確保など、考えなければならないこともあります。
相続税のことだけを考えて対策するのではなく、残されるご家族が困らないことも大切なのではないでしょうか。
「もっと早く相談していれば」を減らしたい
研修では、遺言書を作成していないことや、ご家族で十分に話し合っていないこと、相続した不動産を共有名義にすることなど、さまざまな問題が紹介されました。
もちろん、すべてのご家庭に同じ答えがあるわけではありません。
ご家族の人数や関係性、資産の内容、今後の暮らし方によって、必要な準備は異なります。
ただ、相続が発生する前であれば、選択できる方法が増える場合もあります。
何も問題が起こっていないうちに、ご家族で少しずつ話し合っておく。
それだけでも、将来の安心につながるのではないでしょうか。
気軽に相談していただける不動産会社を目指して
私は、不動産会社の仕事は物件を売ったり貸したりすることだけではないと思っています。
長年住み続けてきたご自宅をどうするのか。
将来、空き家になる可能性はないのか。
子どもたちに負担をかけずに財産を引き継ぐには、どのような準備が必要なのか。
こうしたことも、身近な不動産会社だからこそ、お話を伺える場面があると思います。
もちろん、相続税の具体的な計算や申告、法律上の判断などは、それぞれの専門家の力が必要です。
私自身も、まだまだ学ばなければならないことがたくさんあります。
だからこそ、これからも研修などに積極的に参加し、知識を身につけていきたいと考えています。
そして、必要に応じて税理士や司法書士などの専門家とも連携しながら、お客様のお役に立てる不動産会社を目指していきたいと思います。
相続が起こってからではなく、相続が起こる前に。
「まだ先の話だけど、ちょっと聞いてみようかな」
そんな気持ちで、気軽にご相談いただけるエンラージ株式会社でありたいと思っています。

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